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寒玉キャベツ栽培の鉄則 ~岩手の気候を活かすプロの技術~

皆さんこんにちは!

 

岩手県岩手郡を拠点に冬玉キャベツを栽培している

ミウラ農場、更新担当の富山です。

 

 

 

寒玉キャベツ栽培の鉄則 ~岩手の気候を活かすプロの技術~

 

 

 

寒玉キャベツは、美味しさと保存性を兼ね備えた優秀な野菜ですが、
「甘くて締まりの良いキャベツ」を育てるには、いくつかの鉄則があります。


ここでは、岩手県での栽培に特化した、成功のための5つのポイントを紹介します。


■ 鉄則①:土づくりは「排水性と保水性のバランス」

 

寒玉キャベツは、湿害に弱く、乾燥にも弱いというデリケートな性質を持っています。
そのため、

  • 排水性の良い土壌(粘土質を避ける)

  • 堆肥で有機質を増やし、保水力を確保

が重要。さらに、pH6.0~6.5に石灰で調整することで、根の発達と病害対策ができます。


■ 鉄則②:播種と定植のタイミングを守る

 

寒玉キャベツの特徴は、春に種をまき、夏~秋に収穫するサイクル。

  • 播種期:3~6月

  • 定植期:5月中旬~7月初旬

  • 収穫期:7~10月

早まきしすぎるとトウ立ち(花芽形成)しやすく、遅れると玉が小さくなります。


■ 鉄則③:適正な間隔で植える

 

キャベツは、株間40~50cm、畝幅60~70cmが理想。


窮屈に植えると、結球不良や病気リスクが増加します。


■ 鉄則④:病害虫対策を徹底

 

キャベツ栽培の大敵は、ヨトウムシ・コナガ・アブラムシ

  • 防虫ネットで物理的防除

  • 生育初期の薬剤散布

  • 雑草管理で害虫の隠れ場所をなくす

さらに、連作障害を防ぐため、3年以上は同じ畑でキャベツを作らないのも鉄則です。


■ 鉄則⑤:収穫は「締まり具合」で見極める

 

収穫適期を逃すと、割れや品質低下の原因に。

  • 手で押して硬さを感じるタイミングがベスト

  • 外葉をしっかり残して収穫し、日持ちを良くする

収穫後は、冷暗所で保存すれば、岩手の寒冷な気候を活かして長期保存が可能です。


■ プロがやっている+αの工夫

 

  • 追肥は2回、結球期に重点的に施す

  • 灌水は乾燥時のみ、過湿は避ける

  • 出荷用はサイズを揃えるため、収穫時期を分散

こうした細やかな管理が、市場価値の高いキャベツを育てるポイントです。


まとめ

 

寒玉キャベツをうまく育てるためには、

  • 土づくり

  • 適期播種

  • 病害虫対策

  • 適正な植え付け間隔

  • 収穫タイミング

 

この5つの鉄則を守ることが不可欠です。


岩手の恵まれた気候を活かしつつ、しっかり管理することで、甘くて美しい寒玉キャベツが育ちます!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

ミウラ農場では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

岩手県岩手郡を拠点に冬玉キャベツを栽培しております。

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寒玉キャベツの歴史 ~岩手に根づく“甘さと旨み”の背景~

皆さんこんにちは!

 

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ミウラ農場、更新担当の富山です。

 

 

 

寒玉キャベツの歴史 ~岩手に根づく“甘さと旨み”の背景~

 

 

キャベツといえば、日本の食卓に欠かせない定番野菜ですが、その中でも「寒玉キャベツ」は、特に甘みが強く、シャキシャキ感に優れた品種として知られています。


ここでは、寒玉キャベツの歴史をたどりながら、岩手県でどのように栽培文化が育まれてきたのかを詳しく見ていきましょう。


■ 1. キャベツの原産と日本への伝来

 

キャベツの原産地は地中海沿岸といわれ、紀元前からヨーロッパで食べられていました。


日本にキャベツが伝わったのは、江戸時代後期(18世紀)。ただし、この時のキャベツは「葉キャベツ型」で、現在のような丸い結球キャベツではありませんでした。

本格的に普及したのは、明治時代以降。西洋文化の流入とともに、結球するキャベツが導入され、洋食ブームとともに徐々に栽培が広がっていきます。


■ 2. 寒玉キャベツの誕生と特徴

 

寒玉キャベツは、一般的なキャベツよりも低温に強く、締まりの良い結球をするのが特徴です。

  • 葉が厚く、しっかりと巻く

  • 甘みが強く、煮込み料理にも最適

  • 保存性が高い

これらの特性から、寒冷地や雪国での栽培に向いており、東北地方を中心に発展しました。


■ 3. 岩手での栽培が広がった背景

 

岩手県は、冷涼な気候と肥沃な土壌に恵まれ、寒玉キャベツの栽培に適しています。

  • 春(3~6月)に種をまき、夏から秋(7~10月)に収穫

  • 冬に向けて甘みが増し、貯蔵にも強い

昭和期には、一戸町や八幡平エリアを中心に生産が拡大し、地域ブランドとしても定着。


現在では、岩手県産の寒玉キャベツは、漬物や鍋料理に最適な野菜として高い評価を得ています。


■ 4. 食文化と寒玉キャベツ

 

寒玉キャベツは、その甘さと歯ごたえから、家庭料理に欠かせない存在です。

  • ロールキャベツポトフなどの煮込み料理

  • 漬物(浅漬け、塩漬け)

  • 冬の鍋物や味噌汁

岩手では、雪国ならではの「保存野菜」としても活用されてきました。


長い冬を越すために、キャベツを丸ごと貯蔵する文化もあります。


■ 5. これからの寒玉キャベツ

 

現代では、寒玉キャベツは**機能性野菜(ビタミンC、食物繊維)**として注目され、健康志向の高まりとともに需要が増加。


さらに、岩手県内でも、産地直送やオンライン販売など、新しい流通形態でファンを広げています。


まとめ

 

寒玉キャベツは、ヨーロッパから伝わったキャベツが、日本の風土に合わせて進化し、岩手の気候と文化に根づいた野菜です。


次回は、この歴史を踏まえて、**「寒玉キャベツを栽培するための鉄則」**をプロの視点で解説します!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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