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月別アーカイブ: 2025年6月

野菜嫌いを克服する調理の工夫

ミウラ農場、更新担当の岡です。

今回のテーマは「野菜嫌いを克服する調理の工夫」です。

「子どもが野菜を食べてくれない」「家族の誰かが野菜が苦手で…」というお悩み、よく聞きます。野菜嫌いの原因には味や食感、見た目などさまざまありますが、ちょっとした調理の工夫で驚くほど食べやすくなることもあります。今回は、野菜嫌いを克服するための具体的なアイデアをご紹介します。


1. 野菜の「見た目」と「切り方」を工夫する

細かく切る・すりおろす

  • にんじんやピーマンは細かいみじん切りやすりおろしにして、ハンバーグやカレーに混ぜると食べやすくなります

  • トマトが苦手な方には、角切りではなくペースト状にしてソースやスープに使うのがおすすめ

色や形で興味を引く

  • カラフルなパプリカやミニトマトを使うことで見た目が楽しくなり、食欲がわきやすくなります

  • 星型や花型の型抜きを使って、お弁当やプレートにのせるのも効果的です


2. 加熱して甘みを引き出す

生野菜は苦手でも、加熱することで甘みが増し、風味がやさしくなる野菜はたくさんあります。

  • 玉ねぎやにんじん:炒める・煮ることで自然な甘さが引き出される

  • ピーマン:苦味が気になるときは、じっくり炒めたり、チーズと一緒に焼くとコクが加わりやすい

  • トマト:加熱することで酸味が和らぎ、まろやかに

「野菜=苦い、青臭い」という印象を和らげるには、調理温度と時間がポイントです


3. 好きな味つけと組み合わせる

味つけにひと工夫加えることで、野菜を“ごちそう”に変えられます。

  • チーズを活用:グラタンやピザ風トーストにすると、苦手な野菜も食べやすくなります

  • カレーやミートソース:味がしっかりしているため、野菜の風味が目立ちにくくなります

  • マヨネーズや味噌マヨだれ:にんじんやセロリなどもディップで食べやすくなります

「食べ慣れた味」との組み合わせを工夫して、少しずつ野菜を取り入れてみましょう


4. 混ぜ込む・隠すテクニック

どうしても見た目で拒否されてしまう野菜は、料理に「混ぜ込む」「隠す」方法も効果的です。

  • ハンバーグ・つくね:ピーマンや玉ねぎ、にんじんをみじん切りで混ぜ込む

  • ホットケーキやパンケーキ:ほうれん草やかぼちゃをペーストにして生地に加えると、自然な甘みで食べやすくなります

  • ポタージュスープ:ブロッコリー、カリフラワー、にんじんなどをミキサーで滑らかにすると、野菜感が気にならず飲みやすい

「野菜を食べた!」という感覚よりも、「美味しかった」が先に来るようなレシピを心がけるのがコツです


5. 食育の視点で興味を持たせる

特に子どもの野菜嫌いには、「体験」が効果的です。

  • 一緒に料理をする:自分で切ったり盛り付けたりした野菜は、愛着がわいて食べやすくなります

  • ベランダ菜園を取り入れる:自分で育てた野菜は特別なもの。苦手意識がやわらぐきっかけに

野菜を「楽しく触れる存在」として感じることで、食べる意欲にもつながります


まとめ

  • 野菜の食感や風味を工夫し、食べやすく加工する

  • 加熱や味付け、組み合わせで印象を変える

  • 混ぜたり隠したりして少しずつ慣れさせる

  • 食育の観点から、野菜に興味を持たせることも大切

野菜嫌いは、調理と接し方次第で変えていくことができます。少しずつ無理なく、でも楽しく取り入れていきましょう。

次回の「野菜の知恵袋」では、「野菜と保存食:長く楽しむ加工の知恵」をテーマにお届けします。どうぞお楽しみに。

季節ごとの野菜の選び方と楽しみ方

ミウラ農場、更新担当の岡です。

今回のテーマは「季節ごとの野菜の選び方と楽しみ方」です。

スーパーでは一年中いろいろな野菜が手に入りますが、「旬の野菜」を知って食卓に取り入れることで、味も栄養も格段にアップします。今回は、四季それぞれのおすすめ野菜と、選び方・調理の楽しみ方をご紹介します。


1. 春(3月~5月)

冬の寒さが和らぎ、やわらかくてみずみずしい野菜が豊富になる季節です。

代表的な旬野菜

  • キャベツ

  • 新玉ねぎ

  • アスパラガス

  • 菜の花

  • スナップえんどう

選び方のポイント

  • 葉物はみずみずしく、緑が鮮やかでハリがあるものを選ぶ

  • 新玉ねぎは表面がツヤツヤしていて、やわらかいものが新鮮

楽しみ方

  • 春キャベツは生でも加熱してもおいしく、サラダや炒め物にぴったり

  • 菜の花はさっと茹でておひたしや辛子和えに


2. 夏(6月~8月)

日差しが強く、暑さに強い野菜が育つ季節です。水分やカリウムが豊富で、夏バテ対策にも効果的です。

代表的な旬野菜

  • トマト

  • きゅうり

  • なす

  • ピーマン

  • オクラ

  • とうもろこし

選び方のポイント

  • トマトはヘタがピンとしていて色ツヤのよいもの

  • なすは皮に張りがあり、ヘタのトゲが痛いほどの新鮮さが目印

楽しみ方

  • トマトやきゅうりは冷やしてサラダに

  • なすやピーマンは味噌炒めや揚げびたしで旨みが引き立ちます


3. 秋(9月~11月)

味覚の秋。実り豊かな季節で、根菜類や香りの強い野菜が登場します。

代表的な旬野菜

  • さつまいも

  • かぼちゃ

  • れんこん

  • ごぼう

  • しめじ・しいたけなどのきのこ類

選び方のポイント

  • さつまいもはふっくらと丸みがあり、ひび割れのないもの

  • れんこんは断面が白く、穴の周囲が黒ずんでいないものが新鮮

楽しみ方

  • 根菜は煮物やきんぴらにして、ホクホク感を楽しむ

  • きのこは炒め物や炊き込みご飯、スープで香りを活かす


4. 冬(12月~2月)

寒さの中で育つ野菜は、甘みが増して濃厚な味わいになります。

代表的な旬野菜

  • 白菜

  • 大根

  • ねぎ

  • ほうれん草

  • ブロッコリー

選び方のポイント

  • 白菜は葉がぎっしり詰まっていてずっしり重いもの

  • 大根は肌がなめらかで、先まで太さがあるものが良品

楽しみ方

  • 白菜や大根は鍋料理にして甘みを引き出す

  • ブロッコリーは茹でてサラダ、スープやグラタンにも


5. 季節の野菜を食べるメリット

  • 栄養価が高い:旬の野菜は太陽の恵みをたっぷり受けて育つため、栄養が豊富です

  • 価格が安定している:収穫量が多く、市場価格も手ごろ

  • おいしさが違う:香りや食感、甘みや苦みなどが最も際立つ時期

旬を意識することで、季節の移ろいを感じながら、体も心も健やかになります。


まとめ

  • 春はやわらかくて甘みのある葉物を楽しむ

  • 夏はみずみずしい野菜で涼しく栄養補給

  • 秋は根菜やきのこで食物繊維と旨みを

  • 冬は甘みの増した煮込み野菜をじっくり味わう

季節に寄り添った野菜選びで、食卓も暮らしもより豊かにしていきましょう。

次回の「野菜の知恵袋」では、「野菜嫌いを克服する調理の工夫」をテーマにお届けします。どうぞお楽しみに。