寒玉キャベツについて

寒玉キャベツは、春(3~6月)に種を蒔き、夏から秋(7~10月)に収穫されます。冷涼な高原で栽培されることから、高原キャベツとも呼ばれます。
巻きがしっかりしていて、甘みが強いのが特徴で、葉肉が厚いため、煮物などの加熱調理にむいています。

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健康成分キャベジンとは!?

キャベツには、胃腸障害に効果のあるビタミンUが含まれています。
ビタミンUのことを別名「キャベジン」と呼ばれ、他の野菜には見られない成分で、「抗潰瘍性ビタミン」とも言われているように、胸やけや胃潰瘍の予防・改善、消化不良、食欲不振などに用いられます。
しかし、すでに潰瘍や胃炎がある場合には生キャベツの繊維が消化の負担になることがあるので、弱火でその他の食材と煮込んで食べるのがおすすめです。

キャベジンは栄養豊富!

キャベツはビタミンK、カルシウム、食物繊維のほか、うまみ成分であるグルタミン酸を含み、生でも加熱しても食べやすい便利な野菜です。ビタミンCも豊富で、特に芯の周りに多く含まれています。外葉の緑の部分には、ビタミンAの効果も期待できます。
他にも、アブラナ科野菜に多く含まれる機能性成分“イソチオシアネート”を多く含んでおり、タバコによる発がん物質の抑制作用もあるとされた研究結果も報告されている程、キャベツは優秀な野菜です。

キャベジンの効果的な摂取方法

キャベジンは水溶性の成分で、熱に弱いので、細かく切りすぎないようにして生で食べるのがおすすめです。
加熱する場合は、流れ出た成分も食べられるポトフや味噌汁にして煮汁ごと味わうのが栄養価もしっかり取れます。
ちなみに、キャベツは低温で保管するとキャベジン量がアップするため、山芋・納豆・オクラ・モロヘイヤ・根昆布などのネバネバ系の食材と一緒に食べれば、ムチンとの相乗効果により胃粘膜を保護する力が上昇します。

美味しいキャベツ選びのポイントは?

キャベツは同じ品種で同じ大きさなら、巻きがしっかりとしていて、持ったときにずっしりと重量感のあるものが良品です。
また葉が鮮やかな緑で、つやとハリのあるものを選びましょう。
カットしたものを購入する場合は、切り口がみずみずしく、葉と葉の間がぎっしりと詰まっていることを確認し、外葉の緑が濃くて、元気の良いものを選んでください。 

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